English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

語彙力強化のためにオリジナル単語帳で受験対策

特に3年生になって何度も痛感したこと。それは、生徒たちの英語の語彙力の乏しさでした。英単語を定着させるための手立てとして、何をすべきだったのかを考えてみました。

語彙力をつけるために

  • 音を文字に、文字を音にできる
  • 既出単語が教科書や教材のどこに出てきたか分かる
  • 地道な反復練習(発音して、書いて)
  • 授業における既出単語の確認活動
  • 英語の定義や例文から英単語を連想する

 

 今までは、ペアで既出単語を瞬時に英語や日本語に変換し、自分の覚えた単語や、そうでないものなどを確認する活動を毎回していました。しかし、この3年間は他の活動に重点をおき、その活動を継続的には行っていません。授業の中や、家庭学習で何度も既出単語を活用する中で、自然と覚えていくことを期待しましたが、その判断が生徒の語彙力の低下を招いたように思います。

 今から語彙力を強化するために、子どもたちにとって便利で使いたいと思えるもの、また授業や家庭学習で活用できるものをと思い、入試で頻出順の英単語帳をつくりました。


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2011〜2015までの入試問題を表計算ソフトに打ち込み、最も頻出のものからリストアップしました。


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また、授業や家庭学習で個人やペアで活用するために、「英語→日本語」、「日本語→英語」の変換練習ページをつくりました。


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さらに、不規則動詞の頻出順リスト、付録として曜日や数字の一覧も追加しました。


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そして最後に単語調べにも活用してもらえるように、アルファベット順に並べ、索引をつけました。


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 子どもたちはかなり喜んでくれ、勉強の意欲が湧いたとの声をたくさん聞き、こちらも達成感がありました。

 ただ、「発音」や「例文」を盛り込む余裕がなかったのが、非常に悔やまれる点です。

 はじめは、「書けること」を意識させるために、ペーパテストで授業のはじめに小テストをしましたが、どんどん子どもたちも苦痛に感じはじめたようでした。

 そこで、ペアでの口頭テストに切り替えました。正しく言えたら、チェックボックスに印を入れさせたり、言えなかったらチェックボックスに×を入れたりというパターンで続けました。「0秒ルール」と名付け、瞬間的に言えなかったらアウトとすることで、ペーパーテストの時とは違い、子どもたちがワイワイと盛り上がりながら活動していました。

 やはり、「かつてやっていたように、毎時間コツコツと取り組ませていればよかったのに…なんで今さら…スマンみんな…」と何度も後悔しました。

 この後悔は、来年度以降に必ず生かします!!!

追記(2023)

 結局、長らく上記の実践のように課題がある単語帳だったため、改良することなく今に至ります。しかし、中3で多量のインプットをしながら単語を覚えるにはどうすれば良いのか?と思う中で、自分も大学入試で使っていた「速読英単語」を全員購入してもらいました。これを繰り返して語彙習得に励んでもらいます。